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根っからのバスっこ

ここではオンラインゲーム「FinalFantasyXI」であったことや、日々の日記などを綴っていきます。

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ふと(2) 

前回の続きですヽ(´ー`)ノ

前々回の続きだと前回と一緒になってしまいます(’’

その前に前々回が無いわけですが(’’;

突然と、私の執筆スタイルですが…

通勤時などに、携帯電話で着うたを聞きながら、携帯電話のメール機能を使って書いてますw

そして書き終わったらそのままメールで送れば、パソコンで編集出来ると…w

そんなスタイルの人を見かけたら、それは私かも…知れません(?)















 ふと風が走った。
 前から後ろに流れる風が、髪をなでた。
 思わず風を全身で受けるように手を広げる。
 指と指の間を、首の横を風が通り抜ける。
 涼しく気持ちの良い風だった。
 風は優しく、まるで自分を応援してくれている感じさえして、そっか、これで良いんだ。
 などと妙に納得してしまった。
『時にはもっと私らしく風を感じたい』
 というフレーズが頭に浮かんだ。
 どこかで聞いた歌の歌詞。
 それほど印象的な歌詞だと思っていなかったけれど、今の状況にはとても合っていると思った。
 しばらく行くと、桜並木に差し掛かる。
 今は夏なので、桜は咲いていないけれど、いつも通っている馴染みの深い道だ。
 その道で向かって歩いてくる母子連れと出会った。
 子供の方は、まだ小学校にも入っていないであろう位の男の子。
 お母さんの方も、まだ若そうだった。
 今からどこかに出かけるのか、お母さんは少し大きめのバックを持っていた。
 そう言えば、一番近いバス停も、そっちの方向だったと思い出す。
 ふと男の子と目があった。
 私が男の子に向かってほほえむと、男の子は恥ずかしがってお母さんのスカートにしがみついた。
 お母さんは、それに気づいて男の子の方を見て、次の瞬間私と目があった。
 お母さんが私に会釈をしたので、私もあわてて会釈を返す。
「子供が好きなんですね」
 近づいてきたお母さんの言葉に私は苦笑いを浮かべる。
「今まで自分でそう思ったことは無いんですけどね」
 私は言いながらしゃがみ、男の子と目線を合わせた。
 我ながら言動が矛盾していると思う。
 自分でも男の子にほほえみかけたことが驚きなのだ。
 お母さんは困惑して言葉を返せなかったのかも知れない。
 でも、私はお母さんの表情を見なかったので知らない。
 ちょっと無責任かな。
 私は悟られないように、少しだけ舌を出したあと、私はいまだお母さんのスカートに捕まっている男の子に再度ほほえみ、少しだけ頭をなでて立ち上がった。
 そして、お母さんの持っているバックに目をやった。
「お出かけのじゃまにならないように、私は行きますね」
「あ、これはそんなんじゃないんですよ」
 私の言葉に、今度はお母さんが苦笑した。
「この子が結構わがままで、ちょっと外に出るときでもこれくらいの荷物を持ってでないと、泣き出したら何で泣きやむか分からないんですよ」
「なんか凄いですね~、でも良いなぁ」
 本当に良いと思った。
 お母さんは男の子の事をちゃんと理解して、男の子に頼られて。
 一日中一緒にいるのだし、親子だから当たり前なのかも知れないけれど、若いながらにしっかりお母さんをやっていることが、羨ましくもあった。
 うーん、やっぱり今日の私は別人だ。
 いつもなら子供が泣くと聞いただけで嫌になるはずなのに。
「貴方が思い続けるなら、きっとそれは現実になりますよ」
 お母さんはそう言うと、男の子の方に向き直った。
 ほら、お姉ちゃんにバイバイして、とのお母さんの言葉に、男の子は私に手を振る。
 私も男の子に手を振ったが、少し反応が遅れてしまった。
 お母さんの言葉がとても心にしみてきて、少しびっくりしていたからだった。
「ありがとね」
 私は手を振りながら男の子に言った。
 ちょっと恥ずかしくて、お母さんに直接は言えなかった。
 私は二人が見えなくなるまで手を振っていた。
 男の子とお母さんも、見えなくなるまで手を振ってくれた。
 凄く気分が良かった。
 ふと桜の木を見上げて目を閉じる。
 そして正面に戻しながら、少しずつ目を開き想像してみる。
 そう、ここは桜並木。
 桜の花が満開の桜並木。
 その並木から流れる桜吹雪。
 それを浴びるようにたたずむ男の子。
 その横には、男の子と目線を合わせるようにしゃがむお母さんが居た。
 私は男の子の入学式を見ていた。
 まだ来ぬ、しかしもう近い入学式を。
 男の子の制服は紺色がとてもきれいで、ランドセルは体よりも大きく思える。
 その姿はとても微笑ましい。
 そのとき、目の前に何かが落ちてきた。
 無意識に手を出すと、手のひらに何かがのる感触があった。
 手のひらに目をやると、それは桜の葉だった。
 桜の花びらだったら素敵だったのにと少し残念に思うけど、そんなドラマみたいには行かないよね。
 そして男の子の方に視線を戻す。
 が、そこはもう葉でいっぱいの桜並木だった。
 夏の日差しは変わらず強く、地球が元気であることを知らせる。
 再度吹いた風が、少し休んで良いよと言った気がした。
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